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自立とは?
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※平成25年より
「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」へ名称変更
通称「障害者総合支援法」

便宜上、旧障害者自立支援法の表記が多々あることをご了承ください。


自立とは?

辞書には「他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。」とあります。

「親からの自立」「経済的自立」「精神的自立」などの使い方をしますが、通常、社会参加により経済的にも物理的にも独立した状態を一般的に自立と言うようです。

では、障害者の自立とは?

歴史的に一番早く社会参加出来た障害者は視覚障害の琵琶法師なんだそうです、平家物語を語る琵琶法師は鎌倉時代のころより(琵琶法師の歴史はもっと古い)「当道座」と呼ばれる組合を組織し、江戸時代には幕府公認となり寺社奉行の管轄下のおかれます、琵琶、箏(そう)、三味線、鍼灸、按摩等の職種を独占していました。

大きな位は四つあり上から検校、別当、勾当、座頭(座頭市の座頭です)、と呼ばれていていましたが、それぞれは更に細分化されて合計73の位があったといわれています。

当道座は男性のみが属することが出来る組織であり、盲目の女性のための組織としては瞽女座(ごぜざ)があった、また、盲僧座とよばれる別組織も存在した、江戸幕府崩壊により明治4年に消滅。

現在も鍼灸師やマッサージ師として社会参加されている視覚障害の方が多くいらっしゃいます、当道座は江戸幕府の福祉政策であったとの説があります、そこでどうしても比較してしまうのが「障害者自立支援法」、これを書いているのが第1弾の施行より4ヶ月を過ぎようとしている7月です。

個人のプライバシーに係わりますので詳しくは書けませんが、障害年金と授産施設での1万数千円の収入で社会参加されていた方は、施設利用料の負担増加により働いてもほとんど収入が無くなり、退所を考えておられるそうです、つまり自立支援どころか働く意欲をそぎ取る結果になっています。

7月になってもまだ各地で認定審査員研修が行われている事実、障害区分の認定のおいて認定員の力量で大きく差が出る事もあるようです、しかし、認定により出来ないことを支援してもらう事項が増えるほど支出が増える、支援してもらう事項が減ると日常生活困難になる、結局どうなろうと本人、家族の経済、肉体的な負担が増えることになる、これでどうやって自立できるのか?

イナッフ・フォア・トゥデイ?の岡部さんのメーリングリストより一部引用致します

厚労省は「走りながら考える」つまりこの間の「混乱」や「異常値」も含めたデータで、ロジックや事例の修正を図るつもりでしょうが、このような状態で認定調査を強行され「モルモット」にされる利用者こそいい迷惑なのではないでしょうか。
まったくその通りに感じます。

個人の意見として、支援法は中軽度の障害が固定した方を想定してあるようです、重度の障害者や難病を伴う進行性の障害者には、負担ばかりが増えてなんのメリットもありません、「自立を支援」する法律であるはずなのに自立の道筋さえ示されていません。

何事も完璧な物はありませんが、現代においてこれほど不完全な法律があるだろうか、厚労省が走りながら考える事は当然として、机上でどれほどの現実が理解できて、どれほど迅速に修正を加える事が出来るのか疑問でなりません、その根拠は「介護保険」の経過を見れば明らかです。

30代までは就職し一般的な自立をしていましたが、今現在、私が俗に言う自立をしているかと言うと「してません」、と言うよりも「私は誰かに助けてもらわないと生きて行けない自身がある!!」そもそも障害者の自立とはどのような状態を言うのか?

はっきり言ってわかりません!!経済的に裕福であれば介助が必要でも民間のサービスなどがありますので問題無く自立していると言えるかもしれませんが、よほどの特殊な技能を持って収入を得るか、莫大な遺産を相続するしか無いでしょう。

私のような一般的な障害者?に取っては就業そのものが困難で経済的自立なんてほど遠い、日によって体調が違うのでパートタイムも無理、障害が軽くとも疾病により就業困難なかたも多いでしょう。

自立=経済=資金援助をしてくれ的な書き方をしてますが、決してそのような意見ではありません、各障害のサービスを一本化する事に反対ではありませんがあまりにも不備が多すぎます、個人の経済事情を考慮してあるように見えますが、負担は公平に、サービスは不公平になっている、結局負担だらけ・・・

介護保険の認定を模した障害程度区分の認定が問題になっている時期ですが、本来の目的である「自立支援」は具体的にどのように実行されているのかまったく聞こえて来ない・・・就労が極めて難しい重度の障害者までこの法律で自立を支援する矛盾。


骨形成不全症という重度障害を持ちながら、ベッド式車椅子を通りがかりの人に押してもらいながら旅を続けた、故・宇都宮辰範氏をご存じでしょうか?

「口で歩く」宇都宮氏は屋外でベッド式車椅子に横たわり、道行く人に「僕を○○まで連れて行ってくれませんか」と声をかけ、目的地の到着するとまた別の人に声をかけて何処へでも行きます、名付けて「キャッチボール式歩行法」。

宇都宮氏はこの歩行法で出身地の愛媛を旅立ち、大阪を経て東京に至り、ここで「他者の力を借りながらの自立生活」をはじめます。

東京で宇都宮氏は、障害がなくても社会的に「孤立」し精神的に「自立」していない青年たちに、彼の日常生活介助を通じて「自立」させる「重度健全者リハビリテーションセンター」を開設、運営し生活します、何とウィットに富んだ名称でしょうか。

「ほんとうの自立とは、他者の力をどれだけ借りられるかにかかっている」というのが、宇都宮氏の口癖だったそうです。

牧口一二著 風の旅人 に詳しくその生き様を書かれています、このページタイトルである「自立とは?」の答えの一片があるような気がしました。

真の自立とは障害があるなしにかかわらず、人的支援が不可欠であると考えつつ今回はここまでにします。
(2006年7月記述)


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